院長服部麗
2008年名古屋市立大学医学部卒業。刈谷豊田総合病院、名古屋市立大学病院で糖尿病や内分泌疾患を専門に研鑽を積み、2023年開業。2型糖尿病だけでなく1型糖尿病にも精通する。自身も1型糖尿病患者で、患者の立場を理解しながら診療方針を立てられるのが強み。日本糖尿病学会糖尿病専門医、日本内分泌学会内分泌代謝科専門医、日本内科学会総合内科専門医。
1型糖尿病の専門知識と患者としての経験を
生かし、継続的な治療をサポートする
当院には糖尿病の患者さんが多く通われています。糖尿病は長く付き合っていかなければならない病気で、継続的な通院が重要です。私自身も1型糖尿病患者なので、実際に使い心地を試して複数のタイプの血糖測定器を用意したり、院内検査を充実させて結果をすぐに治療に反映できる体制を整えたりして、通いやすい環境づくりに力を注いでいます。また、診察では私だけでなく看護師や管理栄養士などの専門スタッフがお話を聞く時間を設け、患者さんの生活スタイルや考え方を広く知ることも大切にしています。日本人の糖尿病の多くは2型糖尿病で、1型糖尿病への理解が進んでいるとはいえません。1型糖尿病の治療には1型糖尿病の専門知識が必要です。同じ患者として実情を理解しながらこれまでの診療経験と知識を生かし、より適切な治療を無理なく続けていただけるようサポートしていきます。また、休日にはスタッフも参加して軽いウォーキングや料理教室など、患者さん同士の交流イベントを開いています。仲間の存在も治療継続の力にしていただければと思っています。
1型糖尿病の専門知識に基づく
適切な治療
治療の鍵は適切なインスリン補充による目標血糖値の維持。専門知識をもとに低血糖を防ぐ治療法や専用機器の使用も提案します。
管理栄養士が
カーボカウントについて指導
カーボカウント(食事で摂取する糖質量の計算)について管理栄養士が指導。食事による血糖値の上昇幅を把握するのに役立ちます。
さまざまなタイプの
血糖測定器を用意
血糖値に近い間質液の糖濃度を測る持続血糖測定(CGM)を採用。また、血糖測定器は複数の中から使いやすいものを選べます。
患者同士の交流を図る
イベントを随時開催
スタッフとともにウォーキングや料理、グループトークを楽しむイベントを開催。患者さんやご家族同士の交流も大切にしています。
血糖値の測定
指先に針を刺して採取した血液による血糖値測定のほか、近年は上腕などにセンサーを装着して血糖値に近い皮下の間質液の糖濃度を連続的に測定する持続血糖測定(CGM)が広く用いられています。これにより、本人だけでなく離れた場所にいる保護者もリアルタイムでお子さんの血糖値変動を把握できるようになりました。インスリン補充の目安となり、適正な血糖値の維持に役立ちます。
食事指導
2型糖尿病では「バランスの良い食事と適度な運動」が推奨されますが、1型糖尿病ではこの方法が適している方は少なく、運動することで低血糖を起こしてしまう可能性もあります。食前のカーボカウント(糖質摂取量の計算)により、その食事で血糖値がどの程度上昇しそうか見積っておくことが重要です。当院では、管理栄養士がその見積もりの方法を患者さんにアドバイスしています。
薬物治療
1型糖尿病の患者さんは毎日血糖値を測定し、適切な量のインスリンを補充し続ける必要があります。近年は、持続血糖測定(CGM)とインスリンポンプ(インスリンを持続的に注入する機械)を組み合わせた治療により、過去の履歴データをもとに適切なインスリン補充量を自動で調整できるようになりました。こうした技術も活用しながら、目標範囲内の血糖値維持をめざしていきます。
糖尿病・甲状腺・内科 はっとりクリニック知立
名鉄名古屋本線 知立駅から徒歩6分
【明細書について】
当院は療担規則に則り明細書については無償で交付いたします。
【一般名での処方について】
後発医薬品があるお薬については、患者様へご説明の上、商品名ではなく一般名(有効成分の名称)で処方する場合がございます。
【医療情報の活用について】
当院は質の高い診療を実施するため、オンライン資格確認や電子処方箋のデータ等から取得する情報(受診歴・薬剤情報・特定健診情報、その他必要な診療情報)を取得・活用して診療を行っています。